タイトル画像

アルマイト処理

■アルマイト処理
アルマイト(陽極酸化処理)とは、アルミニウムを陽極(+)で電解処理することで、表層に酸化皮膜を人工的に生成させる表面処理法です。
元々、アルミニウムは空気に触れると酸化皮膜を形成するため、錆びにくい耐食性のある金属と思われております。
しかし、その酸化被膜は非常に薄く、使用環境によっては腐食が進行していく事が多々あります。
そのため、耐食性向上やデザイン性を高めることを目的とした表面処理法の一つとしてアルマイト加工が選択されております。

※アルマイト種類(一例)
白/黒アルマイト、染色/梨地アルマイト、つや消/光沢アルマイト、硬質/潤滑アルマイトなど

■アルマイト処理条件
製品サイズ:ご相談ください
鍍金種類 :ご相談ください
膜厚   :ご相談ください

※処理仕様:基準に応じて取り決めます
※主要部品
・自動車部品・電気機器・産業機械・装飾品・建材など

■長所
・封孔処理(皮膜の微細孔を塞ぐ)により耐食性向上が期待できる
・微細孔に染料を吸着させることで様々な色に着色可能
※染料濃度、温度や染色時間、皮膜の厚さで色見が変わります
・絶縁性を持つため、電気を流しません。
・放射性が高く、ヒートシンクなどの放熱性向上処理に活用可能
・耐摩耗性も期待できる

■短所
・アルマイト皮膜には柔軟性がない
※曲げたりすると、アルマイト皮膜が破壊される
・耐熱性が高くない
※通常のアルマイト皮膜は、100℃超の環境下でクラックや剥がれが発生する事がある